練習中に突然3弦がビビりだしたPRS/SE(以下、鳥と記す)。

その日、正直オラは、いたく動揺していた。

押したり
引いたり
回したり
揺らしたり
拭いてみたり
眺めてみたり
話しかけてみたり

今すぐできることはすべて試したが、何も変わらなかった。
もう、悪いことしか思い浮かばない。


このままコイツが弾けなくなるんじゃないか。


振り返ってみても、些細なことは度々あったが、音色に直結する部分で自力解決不可能な不調など今日まで記憶にない。

草木も眠る深夜のこと。今から相談可能なショップなどあろうはずもない。

もし「ギター救急車」があれば躊躇なく呼んでいただろう。

そんな絶望的な状況において、Google先生は非常に頼りになる。


まず、ビビりの原因を調べなければ。


検索:「3弦 ビビり いきなり」


ふむふむ


ほうほう


へ~


3弦ビビり問題。


前述の手を尽くした後、 無知なオラはしばらく絶望のドン底を味わっていたが、検索結果を眺めてるうちに、心配は跡形もなく消し飛んでいった。


約 515,000 件 (0.41 秒) 

なんだ、みんな3弦ビビってんじゃん?

オラだけじゃない。大勢の仲間がいる。

これは心強いし、対処法も色々出てくるだろう。

コイツは期待できる。

早速、検索結果から近しい事象をいくつかピックアップした。

詳細を読み解いていくと、どうやらビビりの発生原因は一つに絞ることはできないが、「ペグ」、「ナット」、「弦高」、「ネックの反り」、「フレット」あたりがキーワードとして浮かび上がってくる。


なるほどね、実におもしろい。


所謂、人それぞれ、十人十色ってやつだ。

また、開放弦か押弦時かで原因が根本的に異なるので、この点はそれぞれの個体で検証する必要がある。


それから一通りビビりについて学んだ後、この鳥の場合、本件の重要参考人として睨んだパーツが「ナット」である。

他の鳥オーナーが同件で悩んでいたが、ナット交換で解決したとの有力情報もある。

勿論、今回は生音の開放弦でビビりが発生していることから、電子部品は対象から速やかに除外できるだろう。

ペグやフレットについては今ある情報から診断して優先度を下げることができた。

なので、最初の取り調べは、「ナット」とさせてもらうことにした。

実は兼ねてからナット交換は検討していた。
ただ、ショップでの交換を想定した場合、何日か預かりになるハズ。

正直それが嫌だったので計画が頓挫していた。

練習の友である鳥が一日でも居なくなるのが寂しいのである。

だが、その考えはあっさり変わった。

情弱なオラが色々調べつくしていく中で、そもそも「ナットは消耗品」という最重要ポイントに辿り着いた。

これからもギターを毎日鳴らしていく上で、たかが消耗品の交換の度にショップの世話になって良いのか。


Youやっちゃいなよ


そんな声が聞こえたとか聞こえなかったとか。

兎に角オラは自分でナットを交換することにしたんだ。


折角なので、下記、手順は個体によって変わってくると思うので軽めではあるが、鳥の場合の交換状況の説明をさせてもらおう。

作業自体は非常にイージーだ。


まず、鳥にほぼ無加工で装着可能との情報が多くみられる「Black TUSQ nut / PT-6643-00」をAmazonで早速注文し、届いたブツの表面をバリ取りをしていく。


次に、鳥からナットを取り外す。

オラの場合は「かまぼこの板」を椹木にしてハンマーでコツコツしてたら、ものの3秒でナットが外れて部屋の端まですっ飛んでいった。

正直、ちょっとビビったが、オラは去る者は追わない主義だ。

でも今回は特別だ。

しばらく放置したが、後程、結局拾いにいった。

ナットの装着部分には接着剤や塗料の跡が残っている。

木は決して削らないように、接着剤と塗料のみを慎重にヤスリで削り落として平らに仕上げていく。

その後は同じくヤスリでバリ取りした新しいナットを接着剤で固定する。

次回のナット交換を思うと、強力接着は悪い予感しかしない。

オラの場合は接着剤は一滴二滴で済ませた。
ナット交換時の本体へのダメージ軽減を狙ったもの。

以上が交換時のエピソードである。

オラでさえ全く危なげなく作業できた。今後も自分でやっていくことにする。

ナット交換理由である「あの忌まわしいビビり音」は今のところ発生してない。

修復成功だ。気分がものすごく良い。

ああ、序になるが音色についても手短に語らせてもらおう。

あくまでオラの勝手な意見となるので、その点についてはご了承頂きたい内容だ。

鳥の純正がイマイチのか、それともTUSQが素晴らしいのか今となっては現物比較できないが、良い意味でギターが別物になった気がする。

特にサステイーン。

単に長いだけでなく、キレイに伸びる。

だから演奏がつながっていくし、リズムも取りやすくなった。

ナットの溝も前と比べると浅いのでローフレットは弦高が高く弾きにくくなるかと思いきや、それもない。

色々不思議だ。

もう少し、インプレッションして再度報告したい気分だ。

<ナット交換 データ>

-使用道具-
・ハンマー(小ぶりなヤツ)
・ヤスリ(棒状のヤツとサンドペーパー)
・椹木(かまぼこの板っぽいヤツ)
・ガーゼ(フレットボード保護)

-所要時間- 30分程度~
・古ナット外し  1分以内
・新ナット加工 10分以内
・新ナット取り付け部の接着剤除去 10分以内
・新ナット取り付け 1分以内
・弦張り、チューニング 5分以内