ご存知の通り「ギター」は木製である。
ギターパーツの大部分は木材であり、用途別に数年の乾燥期間や、加工、組み立ての各工程を経て、楽器として生まれ変わっていく。
だが、その木材もかつては植物として大地に根を張り、子孫を残しながら原産地でゆっくり暮らしていたハズだ。
人類やその他の動物達が排出する二酸化炭素。
その反応として植物は光合成し、それに肖りながら生態系は炭素循環していく。まさに神にしか描けなかった芸術的なデザインである。
故に、木と人や動物は天命に従い、それぞれの役割で地球環境を支え合ってきた、すなわち盟友同士。
「人類」に限っては数百万年もの間イーブンであった関係も「木」にとっては、 少なくともここ最近は事情が変わった。
人間:「木君、明日からギターね。」
木:「ぐぬぬっ」
モノ言わぬヤツにはめっぽう強い。
それが人間ってやつだ。 少し調子に乗っているかもしれない。
「木」はご存知の通り、人間にやられ放題である。
もちろん、オラはこの”木で作ったモノ”を抱っこして毎晩ブイブイ言わしている。
遅くなって申し訳ないが、今日から「木」に感謝することにする。
いつの日か木と人間の立場が逆転しないように祈るばかりだ。
さて、ここから本題に移ろう。
ギタリストが毎日触るもの。
それはいくつかあるけれど、今日はチューナーの話をしよう。
冒頭でギターは「木」で出来てると説明した。
だから日によってギターも「木」の性質が出て、コンディションに影響する。
「木」はギターパーツとなった今でも一定量の水分を含んでいる。
その水分が出たり入ったりしてギターの木材部分が膨張または収縮することでパーツ毎のゆがみが出る。
身近な例だとギターと同じく木造家屋も冬場の乾燥期になると木材から水分が抜けて木が暴れてバキバキ音を立てる。 パーツはデカいが原理は一緒だ。
それにより、例えギターをしばらく弾いていなくても日々少しずつチューニングが狂っていくので、弾きたくなった時にチューニングしてから弾けば良いだろう。
ただし、毎日弾く場合は、随時「チューニング」するべきだ。
ベンド
プリング
アクセント強めのピッキング
ノリノリのストローク
「演奏は戦争である。」
誰かが言ったとか言わなかったとか。
木材の乾燥とか膨張がとか言ってられない位、演奏時の負担というのはギターにとって大きいのだ。
1弦は外に良く飛び出るし、2弦、3弦も頻繁にベンドするので演奏後はすぐに確認する。
正直、方法はなんでもよい。
耳チューニング、音叉、電子ピアノ。
オラは毎日どころか、毎時毎分のことなので手軽で楽なものが良い。
クリップ式だから、練習時もつけっぱ。
「思ったときに今すぐ確認」
常時、コイツがオラの練習をサポートしてくれている。
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