「なんての?」の口癖が有名。 バークリーな、あの方の本だ。

CDも付いてお得感はMAX。

まず、この本は教則本として買うならば賛否があるだろう。

教則本ってのは課題曲(フレーズ)の掲載と解説。さらに、模範演奏のCD付録というのがノーマルな構成だとオラは思っていた。

つまり、フレーズのバリエーション、そして掲載量がモノをいうってことだ。



だが、この本は読者へのアプローチがずいぶん違っている。



特に序盤はギターを手にする必要すらなく、すでにギターを準備した人は一旦スタンドへ戻すことになるだろう。


目次を過ぎると10ページにも満たないが、基礎練習の重要性や演奏時の心構について、氏らしく自然な言い回しで実に気さくに語りかけている。

次章はギターの整備方法や、あるべき練習環境について、ビギナーや中級者が自分の現状と照らし合わせながら「トモ先輩、あ、そういうことだったんですね、あーざっす!今日からそうしますわ」と、思わずご本人を目前に、不明点の答え合わせができた気分になる。

序盤こそが、この本の神髄なのではないか。

実際、こんな体験は有料レッスンで講師に尋ねるか、もし周りに”弾ける先輩”がいるならば、飯でも奢ってうまいこと聞き出す内容だ。

この本は、教科書(教則本)というよりは、オラが思うに、聖書に近い。

綴られている数々のヒントを自分なりに解釈し、そして気付くのだ。

そんな神のお告げがおりてくるイメージ。
※ちなみに聖書は読んだことない。

中盤、後半と、ギター演奏のレクチャーが入ってくるが、難しい部分は一切ない。

注目すべきは、付録CDにある模範演奏である。

トモ藤田氏のブルースを基調としたドラマティックなメロディーが胸熱で、氏の絶妙な”間”やニュアンスが到底真似できる訳もなく、自分との違いにしばらく唖然とする。

この付録CDが実は「聞くモノ」としても優秀なことがこの時点で分かる。

良い音を聞き、聞く耳を育てる

もしかしたら、そう言ったことが演奏と同等かそれ以上の練習になり得るんだと氏は言いたかったかもしれない。


さあ、現実を受け入れて練習をしようか。


付録CDはテープで一発取りされてるとのこと。

その為か、音が立体的で臨場感があり、まさに目の前で氏のレッスンを受けている気になれる色々夢が詰まった一冊であった。